世間との距離を自覚した日
今日は月曜日だ。9時ごろ目がさめ、習慣になった忍び足で床のきしみ音をへらしながら、2階の自室から1階のリビングへと階段を下りていった。
「ん?何かが違う」
俺は1階についたときそう思った。
特に匂いが変だ。そして何かオーラを感じる。とにかく、この違和感を明らかにするため、さらに廊下を進みリビングのドアを開けた。するとそこには、いつもなら8時半に家を出て行くはずの親父がタバコを吸っている姿があった。
「え、なんでおんの?」
「は、海の日だ!」
・・・。俺はそのとき初めて今日が休みであることに気づいたのだった。-終-
これぞ浪人特有の休日感覚鈍化症候群だ。俺だけではないはずw