変なグループが話題を読んでるらしい。トンガリキッズという名前だ。音楽的にはまったく興味が無いのだが、やたらと耳につくマリオブラザーズのサンプリングと韻の考慮が感じられない素人的な歌詞に「なんなんだこいつら」とFMラジオで流れていたとき疑問に思ったのだ。

また同時に、このグループが俺の友達なんじゃないかと思った。適当なコード進行でこの彼らのようなファンタジーで意味の分からない歌詞に適当なメロディをつけて歌うネタ音楽のスペシャリストがいるのだ。「亀も空飛ぶ時代ですよ、昔じゃ考えらんないね♪」なんてまさしく言いそうなのだ。少し昔に「ガリガリ君の歌」なるものがCDで発売されたことがあるが、その4年前の当の昔にその友達が「ガリガリ君の歌」を作っていたのだ。先駆者は彼だ。(彼がガリガリ君の歌を作ったきっかけは俺が彼の家に行ってアイスをねだった時にガリガリ君ソーダ味をくれた時で、その腹いせでパソコンで曲を創り出したのだ。たしかその歌いだしは「ガリガリ君、てめぇが食う。俺のもんだ。それをよこせ。いいかげんにしろぉ〜♪」だった。俺にこころよく差し出してくれたくせに相当妬んでいたようだ。)

ともあれ、彼らの曲を聞いて正体を知りたいと思うのはごく自然なことだと思う。どうやらこの曲USENの問い合わせチャートで一位を取ったようだ。(ヤフーより)彼らの思惑通りなのだろう、絶対これは狙っていたに違いない。しかし俺が驚いたのは30万枚売り上げてしまったことだ。しかも三ヶ月でだ。一体、どんな人がCDを買っているのだろうか。別に声を大にして否定するつもりはないが、こういったネタ音楽は街中やラジオで適当に楽しませてもらって終わりというのが毎度のパターンだと思っている。買ってまで聞きたくは無いのだ。だが買ってまで聞きたい方々が多くいるようなのだ。これはなぞである。

概して日本では、雲の上の存在ではなく友達のような親近感のある庶民的な有名人、アーティストが受ける傾向があるが彼らが売れた要因の一つにそれがあるような気がしないでもない。歌詞なんてまさしく庶民のネタだ。お父さんやお母さんのウザさを嫌味ナシに伝えているわけだ。こう考えると彼ら、すさまじく計算高いアーティストなのかもしれない。

というわけで一度も聴いたことの無い人は一度聞いてみると良いかもしれない。しかし、これは音楽としてではなくネタとして楽しむものであるということを重重言っておきたい。
今日は、とても疲れたバイトのことを書こうと思ったのにヤフーのトップニュースに彼らが出ているがゆえに仕方なく書いたのであった。(これも彼らの思惑通りだろう。しかしもう二度と書くことは無いと思うw)


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